夏の風物詩

毎年この時期になると一度は訪れる犬山の木曽川の鵜飼見物に行って来ました。七世紀にはもう始まったと言われる伝統漁法です。衣装も船の作りも古来の方法を伝承しており、松を使った篝火と船べりを叩く音で川の中の鮎を驚かせ、鵜を使って魚を捕る古来から変わらない伝承技法がまだ無形文化財に登録されていないのが不思議に思えます。年々見物に来る人が減っており伝承維持が心配です。

f:id:moriwa14911:20170630192242j:imagef:id:moriwa14911:20170630192449j:imagef:id:moriwa14911:20170630191646j:imagef:id:moriwa14911:20170630192525j:imagef:id:moriwa14911:20170630192540j:imagef:id:moriwa14911:20170630192620j:image暗闇の中で動きの早い鵜を写すのはとても難しい。

蓮は泥より出でて泥に染まらず

蓮は花托(かたく)と呼ばれる穴が空いた部分があり、まるで「蜂の巣」の様に見えます。ここから転訛して「はちす」「はす」となったと言われます。

花托は雄しべの黄色の花粉で授粉し蓮の実を結実し、地下茎はレンコンになります。愛知県の愛西市はレンコンで有名です。

本日春日井市の三又公園ではすの写真を撮りました。ここの蓮は「大賀蓮」と言われ、大賀一郎博士が二千年前のタネを用い開花に成功したものです。f:id:moriwa14911:20170618144005j:image古墳、飛鳥に時代を彷彿とさせませんか?f:id:moriwa14911:20170618144111j:imagef:id:moriwa14911:20170618144136j:imagef:id:moriwa14911:20170618144300j:image万葉美人が目に浮かびます。f:id:moriwa14911:20170618144318j:imagef:id:moriwa14911:20170618144340j:image下記の短歌意味深ですね。褒めておいてこき下ろす?

 

 

「はちすはの 濁りに染まぬ心もて なにかは露を 玉と欺く」古今集  遍昭僧正

梅雨を素敵に演出する

梅雨に入って目を楽しませてくれる花の代表は紫陽花(あじさい)だと思います。紫陽花は八仙花とか七変化とも言われます。中国語では绣球花(xiuqiuhua)と言いますが、よく花の様子を把握した言葉だと思います。紫陽花はガクアジサイが原種で日本固有の品種です。シーボルトが江戸時代にヨーロッパに持ち帰り人気を博し観賞用の改良が進みました。最近は西洋でも盛んに品種改良が行われており日本にも多くの西洋アジサイが輸入され、50種以上の種類があるそうです。七変化と言われるだけあり肥料の与え方(酸性の肥料を与えると青い花アルカリ性の肥料を与えると赤い花が咲く)、太陽光線のあたりかたでいろいろな色が楽しめます。我が家では暮れに根元に石灰を撒いたら今年は濃い紫の花が咲きました。f:id:moriwa14911:20170611230137j:image手毬咲きf:id:moriwa14911:20170611230202j:imageがく咲きf:id:moriwa14911:20170611230214j:image各種のガクアジサイマクロレンズでの花の観察f:id:moriwa14911:20170611230354j:imagef:id:moriwa14911:20170611230411j:imageガクアジサイ真花外の花弁は装飾花と言いますf:id:moriwa14911:20170611230528j:image紫陽花の

短歌

紫陽花や帷子時(かたびらとき)の薄浅黄(うすあさき)   芭蕉

紫陽花や昨日の誠今日の嘘    子規

いずれがあやめか、かきつばた

二人以上の美人が甲乙つけ難い時よくこの例えが使われますよね。

実際のところ、あやめ(菖蒲)、しょうぶ(菖蒲)、花しょうぶ、かきつばた(杜若)の区別はとても難しいと思います。この中で端午の節句に菖蒲湯として使う菖蒲だけはガマの穂の様な花で全く異なるものなので直ぐ判別できますが、残りの三つは一目見には判別できませんね〜

又あやめも、しょうぶも漢字にすると菖蒲と書くのも不思議に思えます。又かきつばたと言う漢字も普段使っておらず書くことは勿論、読むことも困難です。杜若は青紫の染料として使われ昔は手紙を書くときにすみの代わりに使われることもあり、「書付花」が訛ったとも言われます。f:id:moriwa14911:20170611151651j:image水辺に咲き誇る花菖蒲f:id:moriwa14911:20170611151706j:imagef:id:moriwa14911:20170611151731j:imagef:id:moriwa14911:20170611151803j:imagef:id:moriwa14911:20170611151832j:imageどどれが、花しょうぶで、どれが杜若でどれがあやめかわかりますか?

花を見て判別する簡単な方法

あやめ…最も背が低く花びらの付け根に網目の模様がある

花しょうぶ...花弁の付け根に黄色の目の模様がある

かきつばた...花弁の付け根に白色の目の模様がある

曼荼羅寺の藤の花

毎年観賞に行っている曼荼羅寺の藤の花を見に連休中の3日に行ってきました。今年は例年に比べ一週間程開花が遅れた様で当日はちょうど見頃満開でした。

藤は蔓が20メートル以上にもなるものがありますが、品種により左巻と右巻きがあるそうです。巻きつくと簡単には解けないので、花言葉は「消して離れない」? だそうです。f:id:moriwa14911:20170506135507j:imagef:id:moriwa14911:20170506135514j:imagef:id:moriwa14911:20170506135532j:image藤の花の香りに誘われ大きなミツバチ🐝が蜜をすっていました。白い藤の花の写真を拡大すると何匹か見られます。f:id:moriwa14911:20170506135456j:image 古くから藤の花を読んだ俳句、短歌はたくさん有ります。万葉の時代には藤の花は藤浪といったそうです。藤を詠んだ詩で好きなもの数種類

藤浪の花は盛りになりにけり 平城(なら)の京(みやこ)を思ほすや君

恋しけば形見にせむと我が宿に 植えし藤浪今咲にけり

くたびれて宿かる頃や藤の花    芭蕉

ゆく春の後ろを見せる藤の花    一茶

しだれ桜満開

本日毎年この時期に訪れている東国山のしだれ桜を見に行ってきました。ここのしだれ桜は愛知県では屈指の見どころだと思います。しだれ桜🌸祭は昨日14日まででしたが、少し散り始めたとはいえ今週いっぱいは十分見ごたえあると思います。昨日までの桜祭り期間は駐車場有料でしたが、今日からは無料でラッキー🤞でした。f:id:moriwa14911:20170414202808j:imagef:id:moriwa14911:20170414202831j:image

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満開の桜の下のんびりと太公望もオツなものf:id:moriwa14911:20170414203215j:image

花筏もなかなか見ごたえがあります

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