梅雨を素敵に演出する
梅雨に入って目を楽しませてくれる花の代表は紫陽花(あじさい)だと思います。紫陽花は八仙花とか七変化とも言われます。中国語では绣球花(xiuqiuhua)と言いますが、よく花の様子を把握した言葉だと思います。紫陽花はガクアジサイが原種で日本固有の品種です。シーボルトが江戸時代にヨーロッパに持ち帰り人気を博し観賞用の改良が進みました。最近は西洋でも盛んに品種改良が行われており日本にも多くの西洋アジサイが輸入され、50種以上の種類があるそうです。七変化と言われるだけあり肥料の与え方(酸性の肥料を与えると青い花アルカリ性の肥料を与えると赤い花が咲く)、太陽光線のあたりかたでいろいろな色が楽しめます。我が家では暮れに根元に石灰を撒いたら今年は濃い紫の花が咲きました。手毬咲きがく咲き各種のガクアジサイとマクロレンズでの花の観察ガクアジサイ真花外の花弁は装飾花と言います紫陽花の
短歌
紫陽花や帷子時(かたびらとき)の薄浅黄(うすあさき) 芭蕉
紫陽花や昨日の誠今日の嘘 子規
梅雨空に入道雲
梅雨のきれめに虹空でも🌈撮影できないかと待っていたら、入道雲がでてきて驚いた。空だけ見ていると真夏のようだ。もう直ぐ真夏だ。
いずれがあやめか、かきつばた
二人以上の美人が甲乙つけ難い時よくこの例えが使われますよね。
実際のところ、あやめ(菖蒲)、しょうぶ(菖蒲)、花しょうぶ、かきつばた(杜若)の区別はとても難しいと思います。この中で端午の節句に菖蒲湯として使う菖蒲だけはガマの穂の様な花で全く異なるものなので直ぐ判別できますが、残りの三つは一目見には判別できませんね〜
又あやめも、しょうぶも漢字にすると菖蒲と書くのも不思議に思えます。又かきつばたと言う漢字も普段使っておらず書くことは勿論、読むことも困難です。杜若は青紫の染料として使われ昔は手紙を書くときにすみの代わりに使われることもあり、「書付花」が訛ったとも言われます。水辺に咲き誇る花菖蒲どどれが、花しょうぶで、どれが杜若でどれがあやめかわかりますか?
花を見て判別する簡単な方法
あやめ…最も背が低く花びらの付け根に網目の模様がある
花しょうぶ...花弁の付け根に黄色の目の模様がある
かきつばた...花弁の付け根に白色の目の模様がある
曼荼羅寺の藤の花
毎年観賞に行っている曼荼羅寺の藤の花を見に連休中の3日に行ってきました。今年は例年に比べ一週間程開花が遅れた様で当日はちょうど見頃満開でした。
藤は蔓が20メートル以上にもなるものがありますが、品種により左巻と右巻きがあるそうです。巻きつくと簡単には解けないので、花言葉は「消して離れない」? だそうです。藤の花の香りに誘われ大きなミツバチ🐝が蜜をすっていました。白い藤の花の写真を拡大すると何匹か見られます。 古くから藤の花を読んだ俳句、短歌はたくさん有ります。万葉の時代には藤の花は藤浪といったそうです。藤を詠んだ詩で好きなもの数種類
藤浪の花は盛りになりにけり 平城(なら)の京(みやこ)を思ほすや君
恋しけば形見にせむと我が宿に 植えし藤浪今咲にけり
くたびれて宿かる頃や藤の花 芭蕉
ゆく春の後ろを見せる藤の花 一茶