秋の味覚の王様---国産松茸のフルコース
恵那峡から近い所に「藤太郎」という民宿旅館がある。このお店は近くに松茸狩りができる山を所有しており、予約しておけば国産の採れたての松茸のフルコースをいただくことができる
珍しいきのこ「いくち」(上)、「ろうじ」煮付の口取り
栗、銀杏と共に採りたての松茸を裂いてポン酢、又は粗塩をつけていただく
松茸の土瓶蒸し、松茸一本分が入っていてとても上品な味わい
上の焼きパイを松茸スープに崩しいれていただくパイ包み
松茸の天ぷら
松茸握り寿司
松茸と飛騨牛のすき焼き
松茸の炊き込みご飯ーー一人一人丁寧に目の前で約15分かけ鉄鍋で炊き上げ熱々を食べさせていただける。最後にさっぱりと自家製抹茶のアイスクリーム、
ご馳走様でした満腹堪能しました
烏魯木斉(2)---自治区博物館、天池
新疆ウイグル自治区博物館
この地の歴史、少数民族の生活、文化など多くが展示されているが、ミイラ博物館として世界的に有名。ここのミイラはエジプトなど他地域のミイラと大きく異なり全く防腐剤を使ったり内臓を取り出したりしておらず、息を引き取ったそのままで保存されている。数多くのミイラの中でも「ウイグル美人」「楼蘭の羽を翳した貴婦人」などは特に見応えがある。次回機会があれば時間をかけてゆっくり見学したいものだ。
ウイグル美人のミイラ
天池
烏魯木斉都心から東北100kmに位置し、万年雪を頂きに被るボコダ山の中腹
標高約2000mに位置する。透き通った雪解け水を満々と湛えた大きな湖でUnescoの世界自然遺産に登録されている。ここのトイレは四つ星トイレの認定があり有名。
ウルムチ(烏魯木斉)---美しい近代都市に発展
ウルムチは新疆ウイグル自治区の首府であり、天山北路の中心都市である。一帯一路政策が打ち出されて中近東、欧州への中継都市として、ここ三から五年で大いに開発が進み人口250万の都市(市区人口140万)なった。
ウルムチとはウイグル語で「美しい牧場」という意味で、清代までは数十万人の砂漠のオアシス都市だったが、近年「一帯一路」の重要中継基地又石油、鉱物の発掘で賑わいを見せている。但しここは中国ではあるがウイグル族、カザフ族、回族などイスラム教徒が多く全く異国の感がある。夜マッサージ店に出かけたが、お姉さんたちは漢民族もいたがウイグル人カザフ人が多かった。朝晩、年間の温度差が大きく(夏MAX40度、冬MINー30度)とても乾燥している。9月昼は28度、夜13度でした。来年には地下鉄も開通するそうだ。そしてテロ対策のためか街のいたるところにパトカー、公安の駐在所がありホテル、レストランに入るにも荷物検査があり、平和ボケした我々日本人には驚きであった。
トルファン(2)---シルクロードの分岐点
古の陸のシルクロードは長安から敦煌・トルファンまでの河西回廊とトルファンからの3つのルート(天山北路、天山南路、西域南路)に大別できる。
敦煌(ここまでは唐の内)、ここを過ぎると一面の砂漠、火焔山を通過しトルファンへ
見渡す限り赤い土漠、鳥も獣もいけるものなし、遠くに火焔山富士が見える
天山北路-----トルファン、烏魯木斉(ウルムチ)、クイトウン、イーニン----カザフスタン
天山南路---トルファン、コルラ、クチャ、アスク、カシュガル、タシュクルガン、---パキスタン
山の頂は万年雪に覆われた天山山脈がどこまでも続く
天山山脈の南側、タクラマカン砂漠の北側を通る真ん中のシルクロード
西域南路----トルファン、楼蘭、チャルクリク、ニヤ、ホータン、ヤルカンド、カシュガル、サマルカンド
タクラマカン砂漠の南北には4000m以上の崑崙山脈、パミール高原がそびえ立
現代のシルクロード(一帯一路)
西安、敦煌、トルファン、カザフスタン、カスピ海、ポーランド、ドイツにつながる高速道路、シベリア鉄道経由で欧州各国に繋がる国際鉄道が新疆高速鉄道と並行して走り多くの貨物、人の往来が盛んである。今回車窓から多くのコンテナや車搬送車(一台に約10台の乗用車を積んで)が高速道路をカザフスタンに向かって走っているのを見た。恐らく1日に100台以上の乗用車がこの道を通って中東、欧州に搬送されているだろう。
このルートの他にカシュガル、パキスタン、サマルカンド、イスタンブール経由で欧州への高速道路(一帯一路の一部)を使って多くの中国製品(家電製品、乗用車、日用雑貨など)が大量に輸出されている。
吐魯蕃(トルファン)----中国版新幹線
敦煌からバスで約2時間で柳園駅に到着柳園からトルファンまで新疆高速鉄道(CRH)(日本の新幹線にあたる)で4時間弱で到着。
CRH380型最高速度時速280km/hr程度
中国の新幹線は此処10年急速に発達し
「四縦四横」と呼ばれる南北4幹線、東西4幹線のほか都市間新幹線8路線が営業運転しており、新幹線だけの総延長距離は地球一周以上となっている。今回乗車の限りではスピード、振動、乗り心地、運行時間の正確さなど日本の新幹線に比べて遜色は見られなかった。
日本の新幹線製造台数の数倍の新幹線車両、軌道を作った実績より技術的にも完全に追いつかれ、追い越されたように思う。細かい点では駅などで完全バリアフリーにはなっていないなど改善の余地は残っているが細かい点は後回しとし二、三年で大枠をどんどん進めていく(日本のように計画から完成迄に10年近くかかることはない)スピード.・実力は恐ろしい。
車窓からは一面の砂漠(正確には土漠か?)が延々と四時間以上も続くが、
所々に太陽光発電(数千台設置)、見渡す限りの風力発電(数百基)、石油掘削基地及びその精錬基地や火力発電所(天然ガスが主体)が
突然現れ新しい高層ビルが林立した新設都市が見えた。
中国の電力事情に余裕がある事が隙間見られた気がした。新疆ウイグル自治区は中国エネルギー供給基地としての役割も担っている。