西安(5)---目覚ましい発展

西安には20年前、10年前、5年前と過去3度訪れたが、ここ三年の発展(習近平指導体制下、新市長になってから?)には驚くものがある。今迄の印象は薄暗い空、薄汚れた街並み、至る所修理中の狭い道路であったが、今回は見違えるほど発展していた。近郊には高層ビルが林立し、人口250万から800万以上の街となり、直轄市(北京、上海などの)になかまいりする勢いで
高速道路整備され、地下鉄(1、2号線)が開通、文化遺産保護(博物館整備)など三年間でよくここまで発展できたと思う。歴史・古き文化を尊び急速に近代化を計って現代版シルクロード(一帯一路)起点にふさわしい街となった。

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250万都市西安の街を望む
f:id:moriwa14911:20181010151448j:imageシルクロードの出発点を記念して城郭の真ん中に丝绸之路起点群像が設けられた。
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砂漠の商人、キャラバン群像。ラクダを引く老人の後に様々な国の商人がラクダに乗って西安を出発しようとしている。
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回坊風情街で知り合った回族の乙女

西安名物餃子及び刀削面

街の中心にあり外国人向けの餃子店「徳発長」が特に有名。餃子は水餃子、蒸し餃子、揚げ餃子が主体。西安では主食で一人20から30個食べる。

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今回は食べるチャンスが無かったが次回は是非挑戦して見たい。

 

西安(4)--唐歌舞ショウ及び西安名物餃子

唐歌舞ショウ

夕食後8時公演の「唐王朝の華やかな朝廷の物語」を歌舞(オペラ風)にしたショウを見学しに小雁塔近くの「唐楽宮」に出かけた。約1時間の公演だが専属楽団の生演奏で飲み物(ビールなど)が付いて「かぶりつき席」一人約4000円。すごく華やかな舞台でナイトライフの楽しみとしてオススメ。

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女優が履いている下駄まで当時のものを再現しており驚いた
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西安名物餃子

西安では米を食べるより麦を主食としてきたため麺、包子、餃子の食文化が発展。中でも餃子が最も好まれた。餃子は水餃子、蒸し餃子が主体でその種類も100種以上に上る。一人で20から30個食べる。

市内には数え切れないほどの餃子店があるが、老舗で外国人向けには「徳発長餃子館」(鐘鼓楼広場店、小雁塔店が有名)

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今回は食べるチャンスかかったが、西安は餃子の他に刀削面と言う麺も有名。

 

 

 

西安(3)ーー大雁塔、青龍寺

大雁塔

慈恩寺境内にある。インドより玄奘三蔵が持ち帰った経典翻訳600部あまりを納めるために唐代652年に建立された。則天武后の時代には10層の造りだったが、戦火に会い今は7層(高さ74メートル)。

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f:id:moriwa14911:20181010104543j:image7層の最上階まで階段で登ることができる。但し有料登るのはかなりしんどい

f:id:moriwa14911:20181010104618j:image千手観音菩薩
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青龍寺(霊感寺)

西安中心地より南東に約3km、唐代に隆盛を極め東南アジア諸国から修業僧が多く学んだ。空海、円行他がここで学ぶ。空海がここで三年間修行し帰国し、高野山真言密教を創立した。四国88ヶ所巡りの番外(0番霊所)とされていて多くの日本のお遍路さんが訪れる。f:id:moriwa14911:20181009223858j:image

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白檀の線香と御朱印帳を購入

f:id:moriwa14911:20181009223850j:image空海と師事した惠果の二人が印刷された参拝記念証にサインしてもらえる

f:id:moriwa14911:20181010120213j:image寺の境内には多くの桜の木や柳の木があり普段は静寂感漂う

f:id:moriwa14911:20181010120238j:image88札所巡りの番外(〇番札所)の記念碑前でポーズ

 

1086年頃寺は衰退し漸次廃墟と化す。1980年頃中国西安市と日本の真言宗徒の協力で再建された。四国4県日中友好協会が桜千本を寄贈し、今では桜の名所となっていて、桜の季節には多くの市民が参拝する。

西安(2)ー兵馬俑

西安都心から東にバスで約40分の所に2000年の永き時を地中に眠っていた、死後の秦の始皇帝を永遠に守るため作られた9000点にも及ぶ兵や馬の像が、1974年井戸掘り作業中偶然発見されたf:id:moriwa14911:20181009173927j:image博物館入口
f:id:moriwa14911:20181009173855j:image第一兵馬俑博物館f:id:moriwa14911:20181009173912j:image兵馬俑の不思議

1)6000体以上の兵士は全て顔形が異なる、兵の背の高さは1.8m程度どの様に焼成したのか?(日本の埴輪はせいぜい0,5m)


f:id:moriwa14911:20181009173908j:image発掘中の兵馬俑
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f:id:moriwa14911:20181009173903j:image現在第一から第四までの兵馬俑博物館となりユネスコ認定の世界文化遺産として公開されている。

f:id:moriwa14911:20181009210923j:image身につけている衣服、髪型から職位、民族がわかる
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f:id:moriwa14911:20181009210941j:image精巧な馬の俑
f:id:moriwa14911:20181009210945j:image第四博物館 青銅の馬車
f:id:moriwa14911:20181009210935j:image2)実物の二分の一の大きさの青銅製屋根付き始皇帝用馬車、屋根の厚さ、日除け傘は約1.5mmの厚さで1.5平米にも及ぶ薄い屋根、傘がこの時代にどのように鋳込むことができたのか!今でもこんな薄くて広いもの鋳込むの難しい。
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3)銅製の劔、表面にクロームメッキが施され2000年経っても錆びていない。どのようにしてメッキができたのか?

 

2000年前の技術は思っていたよりはるかに進んでいたようだ!当時の中国の彫刻技術は同時代のギリシャ写実彫刻技術とは異なるが抽象化を計り素晴らしいと言える。

西安ーー華やかな長安を偲び

西安は陕西省の省都で名古屋とほぼ同じ緯度(北緯35.5)に位置し、唐代(約千三百年前)には長安と呼ばれ、当時は人口100万人の世界最大の繁栄を極めた大都市でシルクロードの東の起点。秦(BC 221〜咸陽)、漢(BC202〜長安)、隋(AC589〜長安)、唐(AC618〜907長安)各王朝がここに千年以上も都を置き文化遺産がたくさん残されています。今も城壁が完全に残っている中国でも数少ない城郭都市で、城壁は一周約12km、高さ約8m、城壁の上は約12m幅の遊歩道になっており、自転車で約30分で一周できる。但しこの城壁は唐代以降にさびれた西安を活気つけるため明代に新しく築かれたもの

 

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黄河の支流渭河近郊に発展した西安

f:id:moriwa14911:20181009135518j:image西安市中心部

f:id:moriwa14911:20181009135313j:image城壁の上から書院門(南門)前の広場を望む、高層ビル林立した市街地が見える。

tf:id:moriwa14911:20181009135222j:image城壁の上の12m幅の遊歩道

f:id:moriwa14911:20181009164016j:image城壁階段で結婚の前撮りをするカップ

f:id:moriwa14911:20181009165536j:image城郭内の中心に位置する36mの高さの鐘楼、釘一本も使っていない。鐘をついて開け時を知らせた。

f:id:moriwa14911:20181009165533j:image鐘楼と一対の鼓楼、鼓を打ちて暮時閉門を知らせる。

 

 

悠久なるシルクロードを旅して 2千年前のシルクローと現代版シルクロード(一帯一路)

全体旅程

名古屋ー上海ー西安敦煌トルファンウルムチ西安ー上海ー名古屋


f:id:moriwa14911:20181008214838j:image敦煌(柳園)ートルファンは新幹線、トルファンウルムチは旅行社バス

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中部大CAACの6名と9月中旬中部国際空港から8:55発の中国東方航空(MU292)で出発。途中上海(浦東国際空港)で飛行機を下り入国手続き、荷物検査(約1時間)を行い、再度乗ってきたMU292に搭乗、現地時間14:30(時差1時間)に西安到着。

1)平日朝一番機にもかかわらず満席

2)上海での入国手続き再搭乗は1時間しかなく、要領よくしないと間に合わなくなる。

3)名古屋ー上海(国際線)ではビール飲めるが、上海ー西安(国内線)は飲めない。