雲南省羅平の菜の花畑

省都昆明から東に200kmに位置するところに羅平という町があり一面(高蔵寺ニュータウン全体ほどの面積)が菜の花畑(油菜花)で2月中旬から2月末までの短い期間ではあるが素晴らしい光景となり、写真愛好家には是非行ってみたい観光地である。


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もともと菜種油を採取するため清の時代から栽培されていたが、ここ10年ぐらいで観光地として整備が進み、お椀を伏せたような小さな小山が存在するカルスト地形と大地を覆い尽くす菜の花の観賞に多くの人が訪れるようになった。日本にも菜の花畑は沢山あるがこれだけの規模はさすが広大な中国だと感嘆せずにはいられない。もちろん蜂蜜も名産物となっている。

雲南省石林(世界文化遺産)

省都昆明から東に約100km広西チワン族自治区に近い所に世界文化遺産の石林がある。

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何万もの岩が林のようににょきにょき林立してとても不思議な光景だ。これはもともと一面石灰岩であった海底が古生代後期(約三億年前)に地殻変動により隆起し、何百万年もの間雨水にさらされ柔らかい部分が水に溶けて硬いところだけが残ったカルスト地形だ。何百年もかけた自然の彫刻、芸術品と言えるだろう。日本にも秋吉台が有名だが規模が百倍ぐらいある。とても広いので歩いて見ることは不可能で公園内には20人ぐらいが乗れる電気自動車が100台近く走り回っている。実に広大である。

雲南省元陽の棚田(世界文化遺産)

ベトナムとの国境近くの山岳地帯に5000段以上の棚田がある。

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この棚田は紅河ハニ族が1500年もの年月をかけて作り上げ、世界最大の規模で5000段以上の棚田となった。実に壮大な眺めで、万里の長城に匹敵する世界最大の人間の構造物であると言える。

この棚田で栽培しているコメは紅色をした紅米である。

 

中国西南端の雲南省の旅

雲南省ベトナムラオスミャンマーと国境を接する中国西南端の省(県に相当)である。中国は人口の93%をしめる漢民族と55の少数民族で構成されているが、雲南省には26の少数民族(イ族、ペー族、ハニー族、ミャオ族、タイ族、ブラン族、ブナ族…)の集落があり、最も多種類の少数民族が暮らしている省である。数回雲南省を訪れているので、今回は外面だけでなく内面も見る余裕ができたので、一部をここに紹介します。

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雲南省は北部はチベットに隣接し、最大標高5500m以上(玉龍雪山5596m)、南部はラオスに接して300m以下(西双版納200m)と大きな差がある。面積は38万ヘーホーkmで日本全体より少し大きい。

昆明省都雲南省最大の町であり標高1890m付近にあり年間を通して温暖(平均気温19℃)な町で「春城」と言われている。日本からも陸上選手の高地トレーニングの場所としてしばしば使用されている。

雲南省には世界文化遺産が5つもある(丽江古城、シャングリラ、西双版納、石林、元阳梯田)。

 

焚き火に群がり暖をとる猿

犬山のモンキセンター(京都大学霊長類研究所併設)に火を怖がらない猿の群れがいる。日本猿の一種で屋久島猿の群れで約150頭が群れを作って暮らしている(本来は日本の暖かい地域で過ごしていたものが犬山のセンターで繁殖し大きな集団となった)。50数年前寒い冬に焚き火をしたら群れが焚き火で暖をとることを偶然知り、その後冬の名物イベントとして寒い間焚き火を焚くのが恒例行事となり、世界中に火を怖がらない猿として有名となり多くの外国人が観察、撮影に訪れるようになった。

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ボス猿が群れを支配しており集団社会を形成している。

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温泉に入る猿とスノーモンキー

高速道路を車で約二時間半長野県の湯田中温泉から更に新潟寄りに三十分ほどの所に野猿公苑がある。そこから更に雪道を45分山を登ると地獄谷野猿公苑がありそこには猿が入浴する温泉がある♨️。f:id:moriwa14911:20190204205740j:image

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幸い小雪が舞う寒い天気で多くの猿が山から温泉に暖を取りに来ていて思う存分写真を撮ることができた。雪の中で生活できるスノーモンキー、木の芽、草など乏しい食料を探して生きている姿が愛おしかった。

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重いカメラ機材を背負い雪道を登るのは80近いこの身にはとても辛かった。

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いい湯だな、雪が舞い散る中雪見温泉
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たくさんの観光客が訪れていたが半数以上が外国人(欧米系が多い)で驚いた。やはりインターネットの影響力はすごい。

冬牡丹と寒牡丹の違いわかりますか

毎年この時期になると徳川美術館(徳川園)に冬牡丹の写真を撮りに行く。今年はまだ雪が降らず、霜囲い(防雪篱笆、草席围障)に雪が掛かった写真が撮れなくて残念です。

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今まで冬牡丹と寒牡丹は呼び方の違いだけで同じ牡丹と思っていたが、全く違うことを知って恥じ入りました。

私の現在の理解では「冬牡丹」は本来は春咲く牡丹を、人工的に温室などを利用して牡丹に春がきたと思わせ早く咲かせ、霜囲いや筵で覆い寒さから守って、一月二月の寒い期間に展示するもので葉も青々と繁って春咲く牡丹と変わらない。ちなみに徳川園の冬牡丹は1月初めから2月の中旬まで見られます。また此処の春牡丹は四月いっぱい見ることができます。

一方「寒牡丹」は元々二季咲きの遺伝子を持った牡丹で人の手を加えず、寒い冬自然と咲く牡丹です。12月頃咲き、寒
の訪れを知らせます。花は立派に咲きますが葉や枝はみすぼらしく楚々とした感じを受けます。奈良県葛城市にある石光寺の寒牡丹が有名です。

また余談ですが牡丹の花は中国の国花で中国民がとても好む花です。但し中国の国花は梅の花だという人もあり、特に法律でどの花が国花と決めているわけでないので、梅も牡丹も国家といえるようです。ちなみに日本の国家は桜という人と菊という人が半々のようです。

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