蓮(はす)の花 と 睡蓮(すいれん)の花

ハスの花は蓮華(れんげ  蓮花とも書く)と言ったり、書いたりされます。(中国語では「荷花」( hehua)と言う)

春日井市内の生地川辺りに三又公園と言う小さな公園があり、そこに蓮池があり百株以上のハスが植えられていて6月後半にたくさんの花が咲いて見頃となります。毎年此処に出向き写真を撮っています。

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此処の蓮は昭和二十年代に大賀博士により二千年も前の蓮の実が発見、培養され全国に広がったもので「大賀ハス」と言われています。数千年も前の景色が思い浮かばれます。

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ハスの花は開花すると四、五日で散り始めます。

花が散った後の花托には蜂の巣の様な穴ができ、穴の中に「蓮の実」と言われる種子ができます。蓮の実は甘く中国では未熟のものを生で食べます。また完熟したものは乾燥して料理の材料にしたり、砂糖などをまぶし菓子として売っています。日本では 「はちのす 」> 「はちす  」>「はす」と呼ばれる様になったと言われています。

また根茎は秋になると肥厚し多くの節を持った「蓮根」(「連根 」ではないので注意)となります。
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中華料理でスープを掬う陶器製のスプーンを「散り蓮華>れんげ」と言うが散った蓮華の花びらの形が似ていることから来ている。

 

睡蓮(「水連 」ではないので注意)の花

ハスと同じ様に池沼に生える水性植物でハスに似た美しい花が咲く。市内の平和公園(潮見坂霊園)にある小さな池で5月後半から花が咲き始め鑑賞できます。午前中に開花し午後は萎む。(漢字は睡眠をとる蓮という意味から睡蓮となったのかな?)日本産の睡蓮は「未草  ひつじぐさ」とも呼ばれる。

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モネの絵画「  睡蓮の池」の連作で有名になった。

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ハスとの大きな違いはハスには長い茎が有り水面から立ち上がって花が咲くが、睡蓮は葉を水面に浮かべ水面に花が咲く。熱帯産の睡蓮には水に浮かんだ大きな葉に人が乗れるほどのものがある。