冬牡丹と寒牡丹の違いわかりますか

毎年この時期になると徳川美術館(徳川園)に冬牡丹の写真を撮りに行く。今年はまだ雪が降らず、霜囲い(防雪篱笆、草席围障)に雪が掛かった写真が撮れなくて残念です。

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今まで冬牡丹と寒牡丹は呼び方の違いだけで同じ牡丹と思っていたが、全く違うことを知って恥じ入りました。

私の現在の理解では「冬牡丹」は本来は春咲く牡丹を、人工的に温室などを利用して牡丹に春がきたと思わせ早く咲かせ、霜囲いや筵で覆い寒さから守って、一月二月の寒い期間に展示するもので葉も青々と繁って春咲く牡丹と変わらない。ちなみに徳川園の冬牡丹は1月初めから2月の中旬まで見られます。また此処の春牡丹は四月いっぱい見ることができます。

一方「寒牡丹」は元々二季咲きの遺伝子を持った牡丹で人の手を加えず、寒い冬自然と咲く牡丹です。12月頃咲き、寒
の訪れを知らせます。花は立派に咲きますが葉や枝はみすぼらしく楚々とした感じを受けます。奈良県葛城市にある石光寺の寒牡丹が有名です。

また余談ですが牡丹の花は中国の国花で中国民がとても好む花です。但し中国の国花は梅の花だという人もあり、特に法律でどの花が国花と決めているわけでないので、梅も牡丹も国家といえるようです。ちなみに日本の国家は桜という人と菊という人が半々のようです。

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