敦煌(3)---莫高窟
敦煌都心から東南25kmに位置する鳴沙山の東の断崖に600あまりの洞窟が彫られその中に幾多の仏像彫刻や壁画が残されており、Unescoの世界文化遺産に認定されている。366年頃から掘り始められその後1000年に渡って掘り続けられた。陸のシルクロードの衰退と共に忘れられた存在であったが1900年に偶然16窟の側道の隠し部屋17窟(蔵経窟)が発見され中から一万点にも及ぶ貴重な経典などの文献が発見され一躍注目を浴びることとなった。残念なことにこれらの経典などの殆どがフランス人スタイン他に持っていかれ今ここには何も残っていない。
鎌倉の大仏とどちらが大きいか?
莫高窟のシンボル96窟、北の大仏と言われる9層ぶち抜きの大仏が収まっている。則天武后の発願で自身をモデルとして作らせたと言われている。
東の断崖に約600の窟が掘られている
275窟「交脚弥勒菩薩」
壁画には沢山の飛天が描かれている
右側壁に隠し部屋(蔵経洞)を設けた16、17窟、この祠の中に数千点にも及ぶ経典など貴重な資料が隠されていたが、スタイン始め多くの列強諸国の探検家に持ち去られ今この祠には何も残っていない。