中国西南端の雲南省の旅
雲南省はベトナム、ラオス、ミャンマーと国境を接する中国西南端の省(県に相当)である。中国は人口の93%をしめる漢民族と55の少数民族で構成されているが、雲南省には26の少数民族(イ族、ペー族、ハニー族、ミャオ族、タイ族、ブラン族、ブナ族…)の集落があり、最も多種類の少数民族が暮らしている省である。数回雲南省を訪れているので、今回は外面だけでなく内面も見る余裕ができたので、一部をここに紹介します。
雲南省は北部はチベットに隣接し、最大標高5500m以上(玉龍雪山5596m)、南部はラオスに接して300m以下(西双版納200m)と大きな差がある。面積は38万ヘーホーkmで日本全体より少し大きい。
昆明は省都で雲南省最大の町であり標高1890m付近にあり年間を通して温暖(平均気温19℃)な町で「春城」と言われている。日本からも陸上選手の高地トレーニングの場所としてしばしば使用されている。
雲南省には世界文化遺産が5つもある(丽江古城、シャングリラ、西双版納、石林、元阳梯田)。
焚き火に群がり暖をとる猿
犬山のモンキセンター(京都大学霊長類研究所併設)に火を怖がらない猿の群れがいる。日本猿の一種で屋久島猿の群れで約150頭が群れを作って暮らしている(本来は日本の暖かい地域で過ごしていたものが犬山のセンターで繁殖し大きな集団となった)。50数年前寒い冬に焚き火をしたら群れが焚き火で暖をとることを偶然知り、その後冬の名物イベントとして寒い間焚き火を焚くのが恒例行事となり、世界中に火を怖がらない猿として有名となり多くの外国人が観察、撮影に訪れるようになった。
ボス猿が群れを支配しており集団社会を形成している。
冬牡丹と寒牡丹の違いわかりますか
毎年この時期になると徳川美術館(徳川園)に冬牡丹の写真を撮りに行く。今年はまだ雪が降らず、霜囲い(防雪篱笆、草席围障)に雪が掛かった写真が撮れなくて残念です。
今まで冬牡丹と寒牡丹は呼び方の違いだけで同じ牡丹と思っていたが、全く違うことを知って恥じ入りました。
私の現在の理解では「冬牡丹」は本来は春咲く牡丹を、人工的に温室などを利用して牡丹に春がきたと思わせ早く咲かせ、霜囲いや筵で覆い寒さから守って、一月二月の寒い期間に展示するもので葉も青々と繁って春咲く牡丹と変わらない。ちなみに徳川園の冬牡丹は1月初めから2月の中旬まで見られます。また此処の春牡丹は四月いっぱい見ることができます。
一方「寒牡丹」は元々二季咲きの遺伝子を持った牡丹で人の手を加えず、寒い冬自然と咲く牡丹です。12月頃咲き、寒
の訪れを知らせます。花は立派に咲きますが葉や枝はみすぼらしく楚々とした感じを受けます。奈良県葛城市にある石光寺の寒牡丹が有名です。
また余談ですが牡丹の花は中国の国花で中国民がとても好む花です。但し中国の国花は梅の花だという人もあり、特に法律でどの花が国花と決めているわけでないので、梅も牡丹も国家といえるようです。ちなみに日本の国家は桜という人と菊という人が半々のようです。
第13回名古屋中国春節祭
今年も名古屋周辺に住んでいる中国人及び中華料理店、中国関連商社が実行委員会を運営して13回目の「中国春節祭」が一月12、13、14日の三日間栄のエンゼル広場と久屋広場で開催された。沢山の屋台飲食ブースや物販・情報ブースが出展し、中央の舞台では雑技、民族舞踊、四川劇秘芸「変面」など各種の中国の演目が演じられ賑やかな雰囲気でした。来客の半分以上は中国人でまるで中国に来たようでした。
春節は今年は2月5日なのだが、日本にいる多くの中国人は本国に帰って春節を迎えるため、皆さんが帰る2、3週間前の週末に開かれています。
日本では珍しい山査子の実を串に刺して砂糖で固めた菓子「 糖葫芦」、も売っていたよ。(日本の姫林檎の砂糖ずけの起源か?)
北京ダック、水餃子、担々麺、春巻、胡麻団子などB級グルメ、見たことがないような豚足、豚面などがリーズナブルな価格で食べられます。
お屠蘇
年が明け、朝の雑煮を食べた後、一年の健康を祈ってお屠蘇をいただく。薬草の香りが心地よい。